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大病を患ってからの気持ちの変化

私は2010年に右腎臓がんと診断を受け、切除手術をしました。
幸いにも初期で、無事に手術も成功しました。
術後は最初の1年間は3ヶ月に一度、造影剤を使ったCT検査を受けなくてはなりません。
若くしてガンになったので、主治医も慎重に診て下さいます。
1年が無事に過ぎたら半年に一度、造影剤を使ったCT検査になります。
3年が無事に過ぎたら1年に一度、造影剤を使ったCT検査になります。
幸いにも転移や再発も無く、12年の歳月が過ぎた2022年の11月でした。
毎年、受けていた造影剤を使ったCT検査で異常が見つかりました。
今度は左の腎臓に新たなガンが見つかったのです。
転移や再発で無く、全く新たに見つかりました。
中央市民病院に通っていたので先生方のおかげで、わずか1c の大きさで見つけて頂きました。
年明け2023年の4月に大阪うめだ阪神百貨店食彩テラスにて開催された「神戸洋食の世界」というイベントに参加が決定していた為、3月に切除手術をして頂きました。
体に負担がかからないようにとのご配慮をいただき、ダビンチという手術支援ロボットを使っての切除手術をして頂きました。
切除手術は縫う事もなく、出血もわずか200ccレベルで5日で退院です。
薬を飲む訳でも無く、普通に生活していますが、3ヶ月に一度は造影剤を使ったCT検査を受けなくてはなりません。
明日は先週木曜日に行なった検査の結果を聞きに行く為、臨時休業させて頂きます。
ご迷惑をおかけし、申し訳ありません。
私には高齢の親がいますが、幸いにも元気で生活しています。
親にはガンの事は一切、話をしておりません。
私には一人、息子がいるのですが息子にも全くガンの事は話をしておりません。
親には心配をかけたく無く、子供には自分の生活を大切にしてほしい為、話をしておりません。
3ヶ月に一度、再発に怯えての生活です。
お店で仕事をしていると忙しさのあまり、すっかり病気の事を忘れてしまいます。
ご常連のお客様とのたわいのない会話、オープン当時からのお客様との顔合わせ等、本当に病気を忘れさせてくれます。
「また来るわ」「おいしかった」…本当に支えてもらってます。
私も弱い人間で、たまに病気の事を考えると押し潰されそうになるんです。
「今日はあのお客さんが来そう」「今日はごぼうサラダを付けよう」そんな気持ちで仕込みをしています。
これからも病院で検査を受けながら、気をつけながらお店をやっていきたいと思っています。
検査の際、臨時休業させて頂く事がございます。
当店、ご贔屓にして下さるお客様にご迷惑をお掛けしている事は十分、承知しております。
新しく入ってくれたアルバイトさんが頑張ってくれています。
洗い場のパートさんも、毎日のように手伝ってくれています。
いつか、私が病院に行っても臨時休業せずに営業できるよう、頑張ります。