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癌との闘い…(2)

たくさんメールで反響をいただき、ありがとうございます。
少しでも同じ病気になった人や家族、ご友人達の参考になればと思います。
右腎臓癌の手術の前日、色々な書類にサインをしなければなりませんでした。
麻酔が云々、手術の腹腔鏡手術ではダメな場合は開腹手術に切り替わる事、その場合はお腹を20cm切るとの事、出血が酷い場合は輸血を行う事…何枚もの書類にサインをして印鑑を押します。
サインし終わり病室に帰ると、涙が溢れてきます。
癌に対する恐怖、手術に対する恐怖。
深夜まで涙が溢れて寝れません。
その時、主治医の先生が病室に来られました。
僕は主治医の先生に「僕は死ぬかも知れないですよね?」「手術で、もし転移とかあれば…」弱気な気持ちをぶつけました。
主治医の先生は僕に「確かに癌は怖ろしい病気です。でも、すぐに死ぬ訳ではないでしょう?世の中には朝は元気だったのに、交通事故に巻き込まれ亡くなる人もいます。心臓発作で急死される方もいらっしゃいます。家族や恋人や友人に、最後の言葉すらかけられず、亡くなる人も沢山いらっしゃるんですよ。あなたは今こうやって話しもできるし、生きているでしょう。私も最善を尽くします。だから頑張りましょう。」そうおっしゃって下さいました。
そうして僕は胆のう全摘、右腎臓全摘手術を行いました。
自分の父に癌の話しをしたのは、術後1週間後でした。
電話で伝えたんですが、泣いている父に「大丈夫やから」そう伝えるのが精一杯でした。
癌になる原因は色々あるらしいです。
肥満、喫煙、飲酒…ちゃんと節制していてもなる時はなります。
僕は癌に勝ったとは思っていません。
たまたま、発見が早かったからだと。
だから年に一度は必ず、検査に行ってほしいです。
早期発見なら十分、予後は良好だと聞きます。
そういう僕も自暴自棄になったり、人に八つ当たりしたり、落ち込んだり…辛かった、正直本当に辛かったです。
8年経っても未熟です。